2012年11月08日

箔指導

11月に入り、秋も深まってまいりました。
最近風邪が流行っているようです、みなさんお気をつけ下さいね(>_<)


さて、本日の日本画教室は箔指導でした。
金や銀の箔の貼り方(押し方)を一通り行いました。

箔は薄く伸ばした金属で、そのままでは空気の動きで揺れたり丸まったりしてしまうので、「明かし」という作業が必要になります。
(特に金箔は銀箔に比べて薄く、扱いが難しいです)
「明かし」とは、箔を別の和紙に貼付けて取り扱いしやすくする作業の事をいいます。
明かす方法は、明かし紙(箔と箔の間に挟まっている紙)に馬連で油分をつけ、その明かし紙を箔に乗せて密着させます。
馬連で一枚一枚油を塗るのが手間な場合は、ロウ引きというあらかじめロウが塗られている紙を使うと良いです。

明かした箔を画面に貼る(押すといいます)場合は、捨て膠(すてにかわ・すてかわ)を行います。
捨て膠とは、薄めた膠を何度か事前に塗っておくことをいいます。
(同様に捨て糊という言葉もあります、絹本の絹を貼る時に行います)
金箔の下地には黄土、梔を塗っておき、銀箔の下地には墨を塗っておきます。
(箔の隙間が出来てしまっても目立たなくするため)

IMG_5160.jpg

こちらは梔の汁を塗る作業です。
この後捨て膠をして押していきます。

箔を押す場合はどちらか片側から始め、次を押す時に少しだけ重ねて押します。
この重なった部分が箔足というよく線になって見える部分になります。

そして順番に押していき、最後まで押せたらドーサを引きます。
(ドーサは表面の保護や明かし紙の油分を取るのに効果があります、油分の除去には昔の技法書ではビロードの布で撫でると書いてあるものもあります)

IMG_5161.jpg

そして今回Kさんが金箔を押したパネルです。
初めてとは思えないくらい奇麗に押せていますね(^-^)


箔指導では、他に切り箔、砂子のやり方、金泥の溶き方を行いました。

金泥の溶き方は、薄めた膠を入れよく練り、さらに電熱器等で温めながら練りお皿に焼き付けます。
それを2〜3回繰り返した後、ぬるま湯をそそぎ撹拌し、上澄みを捨てます。
この状態でも使う事ができますが、より金の発色を良くしたい場合は上記の手順を数回繰り返します。
金は高価な絵具ですから、捨てた上澄みも別のお皿や瓶に取っておいて、沈殿した金も使用すると無駄が無くて良いです。

というわけで、今日は殆どが箔指導で終わりました(^_^;)
3時間の内の2時間半ですからね…。


次回からはKさんは今回箔を押した画面に前回写生したベタを描いていく事になります。
金に群青の魚、奇麗な絵になりそうです(^-^)



ラベル:日本画
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posted by Tokujiro OYAMA at 04:31| Comment(0) | 日本画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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