2012年12月28日

2012展

先日24日に終了しました「2012展」の会場風景と作品写真です。


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今回は8点展示しました。


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「月に咲く」 紙本着彩 高野紙、墨、純金泥、銀泥、白金泥、胡粉、緑青


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「華」 紙本着彩 高野紙、墨、純金泥、青金泥、水金泥、銀泥、白金泥、金箔


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「忘秋」 紙本着彩


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「あさぼらけ」 絹本着彩


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「秋日」 絹本着彩


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「髪結い」 絹本着彩


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「豆花図」 絹本着彩


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「茄子図」 絹本着彩



皆様お忙しい中御高覧頂きまして有り難うございました。


タグ:日本画 展示
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2012年11月08日

箔指導

11月に入り、秋も深まってまいりました。
最近風邪が流行っているようです、みなさんお気をつけ下さいね(>_<)


さて、本日の日本画教室は箔指導でした。
金や銀の箔の貼り方(押し方)を一通り行いました。

箔は薄く伸ばした金属で、そのままでは空気の動きで揺れたり丸まったりしてしまうので、「明かし」という作業が必要になります。
(特に金箔は銀箔に比べて薄く、扱いが難しいです)
「明かし」とは、箔を別の和紙に貼付けて取り扱いしやすくする作業の事をいいます。
明かす方法は、明かし紙(箔と箔の間に挟まっている紙)に馬連で油分をつけ、その明かし紙を箔に乗せて密着させます。
馬連で一枚一枚油を塗るのが手間な場合は、ロウ引きというあらかじめロウが塗られている紙を使うと良いです。

明かした箔を画面に貼る(押すといいます)場合は、捨て膠(すてにかわ・すてかわ)を行います。
捨て膠とは、薄めた膠を何度か事前に塗っておくことをいいます。
(同様に捨て糊という言葉もあります、絹本の絹を貼る時に行います)
金箔の下地には黄土、梔を塗っておき、銀箔の下地には墨を塗っておきます。
(箔の隙間が出来てしまっても目立たなくするため)

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こちらは梔の汁を塗る作業です。
この後捨て膠をして押していきます。

箔を押す場合はどちらか片側から始め、次を押す時に少しだけ重ねて押します。
この重なった部分が箔足というよく線になって見える部分になります。

そして順番に押していき、最後まで押せたらドーサを引きます。
(ドーサは表面の保護や明かし紙の油分を取るのに効果があります、油分の除去には昔の技法書ではビロードの布で撫でると書いてあるものもあります)

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そして今回Kさんが金箔を押したパネルです。
初めてとは思えないくらい奇麗に押せていますね(^-^)


箔指導では、他に切り箔、砂子のやり方、金泥の溶き方を行いました。

金泥の溶き方は、薄めた膠を入れよく練り、さらに電熱器等で温めながら練りお皿に焼き付けます。
それを2〜3回繰り返した後、ぬるま湯をそそぎ撹拌し、上澄みを捨てます。
この状態でも使う事ができますが、より金の発色を良くしたい場合は上記の手順を数回繰り返します。
金は高価な絵具ですから、捨てた上澄みも別のお皿や瓶に取っておいて、沈殿した金も使用すると無駄が無くて良いです。

というわけで、今日は殆どが箔指導で終わりました(^_^;)
3時間の内の2時間半ですからね…。


次回からはKさんは今回箔を押した画面に前回写生したベタを描いていく事になります。
金に群青の魚、奇麗な絵になりそうです(^-^)



タグ:日本画
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2012年09月01日

古墨

先日古墨をひとつ入手致しました。
唐墨は偽物が多いので心配ですが、本物なら萬歴と書いてあるので明時代(約300年前)の墨です。
まだ摺ってはいませんが、どんな墨色なのか楽しみです。

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2012年04月24日

色比較

先日入手した臙脂綿の色比較です。

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右上より時計回りでコチニール、臙脂綿、水干洋紅、水干紅梅。
水干の「量」がなく、且つ紅梅よりも薄く使うと柔らかく、濃く使うと鮮やか。
コチニールの酸っぱい感じではなく甘い感じのピンク色、水干の人口色っぽい感じではなくやはり自然染料の色合い。
また、膠を使わないため他の染料(夜叉五倍子等)同様水そのままの感覚。
以前大学の先生がおっしゃっていた「透明感のある柔らかい優しいほっこりした何とも言えないピンク色。」というのを試してみて実感しました。

ここぞ、という時に大切に使っていきたいですね。
タグ:日本画
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2012年04月15日

珍しい絵具

先日大変貴重な物を入手致しました。

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少しくすんだ朱肉のようにも見えますが、綿です。
大きさは25cmくらいでしょうか。

「臙脂綿」もしくは「綿臙脂」あるいは生臙脂とも言います。

大変古くからある絵具で、今となっては製法が失われているため入手困難になっているものです。
江戸時代には友禅で使用するため年間で中国から数百万の輸入があったそうですが。

色素は古い文献(丹青指南等)だと植物性(紅花、紫草、ミオトリキ草等表記あり)なのですが、今現在ではラック・カイガラムシだと言われています。
※ラック・カイガラムシ≠コチニールカイガラムシ
※コチニールカイガラムシは主に中南米産で、ラック・カイガラムシはインド、東南アジアが産地
※コチニールは通称洋紅と呼ばれる

使用方法も膠で溶くのではなく、
先ず杉箸で必要量ちぎり、おちょこや皿で水で煮出してさらにそれを煮詰めて水分を飛ばし、乾いたものを筆で溶かして使用します。
手で触れてはいけない絵具なので、ちぎる際も油分の少ない杉箸を使用します(何故触れては行けないのかがいまいち分からないのですが、手の油で色が変わってしまう?か、強い染料なので皮膚が染まってしまうから?)

奥村土牛の「醍醐の桜」もこの絵具を使って描かれています。
やわらかいほっこりしたピンク色はこの臙脂綿と胡粉の色なのです。

貴重な絵具ですから、ゆっくり大切に使って行こうと思います。
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